おしえるゾウ
むなかた市長 はらだしんたろうさんも子どもだったゾ〜


※原田市長は、平成18年4月4日逝去(せいきょ)されました。つつしんでご冥福(めいふく)をお祈りいたします。


はらだ市長のしゃしん 大人の人が子どもだった頃のお話を聞かせてもらうコーナーです。

だい1回めは、みんながよく知っている人むなかた市長の原田慎太郎(はらだしんたろう)さんです。


市長は、昭和16年生まれだということですが、太平洋戦争が始まった年ですね。たいへんでしたか?
市長:そうやね。僕は父の顔を知らないんよ。戦死してしまったからね。だから父の顔は写真で知っているだけだね。小学生になったころには、もう戦争は終わっとったから、食べものの苦労はあまりせんかったけど、野の食べものはたくさん食べたね。
 
はらだ市長のむかしのしゃしん 野の食べものというと?
市長:みんなは知らないと思うけど「みそんちょ※1とかね。

みそんちょ?
市長:しばのような木で、小さな実がなってね、食べると口の中が紫色になるとよ。
あと「ギシギシ※2っていう草とか、麦の穂をポケットにいっぱい入れとってね、それをかむとチューインガムみたいになっておいしいんだよ。

これがギシギシだ!※1:正式には、ツツジ科の「シャシャンボ」という木になる実。シャシャンボは日当たりの良い山にはえる低木で、夏に花をつけ秋から冬にかけて5ミリくらいの実をつける。味は少しすっぱくてたくさん食べると口の中が紫色になる。
※2:みちばたや野原など、どこにでも生えるタデ科の野草。茎の部分をかじるとすっぱい。

▲ギシギシ

他には何かありますか?
市長:川魚も食べたね。僕の実家は鞍手(くらて)のほうなんだけど、昔はどこの川も四万十川(しまんとがわ)みたいにすき通っとったからね、色んな生きものがいてね。すき通った体の川えびをとって、てんぷらにして食べたり、うなぎやふなを釣ったりして食べたよ。
カッチョワナ※3も作って山に仕かけたね。山鳥をとるわなだよ。あとはゴム銃でスズメをうって、やっぱり食べたね。
※3:「カッチョ」はツグミやヒヨドリ、ヤマバトなど冬の山鳥の呼び名で山の木、ひも、木の実などを使ってわなをしかける。昔は子どもたちがわなをしかけて取った獲物を鳥めしや焼き鳥にしてよく食べていた。

へー、食べたことないです。
市長:そうか。野山の食べ物、川の食べ物はおいしいよ。君はいただきます。という言葉の意味を知っとうね?

ご飯を食べる前にするあいさつですか?
市長:そうだね。このあいさつはね、「いのちをいただきます」という意味なんだよ。人の口に入るものは、みんな本来は命があったもの。その命を人が生きていくために大へん申しわけないけど、いただきます。という意味なんだ。自然の中で生活していると命の大切さなどいろいろなことが自然に理解できるようになるよ。
 

はらだ市長のしゃしん小学校の時はどういう遊びをしていましたか?
市長:野山や川のものをとって食べるのも、大好きな遊びだったけど、ほかには、チャンバラをよくやったね。うらの山にクラスの男子を全員集めて、桜の木を切って自分たちで作った刀でたたきやいこしたよ。ガキ大将やったからねえ。それからすもうもよくしたね。グループを作って、時津風(ときつかぜ)部屋、とか名前を決めて、若の花とか、そんなしこ名もつけてね。君は、すもうをとったことあるね?
かわあそびのしゃしん
ないです。
市長:そうね、とってみたらいいよ。どれくらい力を入れたら人がころぶとか、痛いとか、そういうことがわかるしね。あ、そうだ、夏になるとよく池で泳いだね。僕の住んでいたところは海がなくて、炭鉱(たんこう)があったから、炭鉱の堀あとが大きな池になったりしていてね。昔の水着は布のふんどしみたいなものだから、それを腰にきびりつけておいて、いつでも泳ぎにいけるわけよ。今日泳ぎに行こうぜ!って、合図を決めとって、指で合図して、学校が終わったら池にまっしぐら!

▲前列の右が原田市長だよ

たのしそうですね。
はらだ市長のしゃしん市長:うん。楽しかったよ。君は今、どんなあそびをしているの?
カードゲームとか、あとテレビゲームとか・・。
市長:そうか、家で遊ぶことが多いのかな?でも外で遊ぶのもおもしろいからやってごらん。自然の中で遊ぶと、いろんな発見があるよ。宗像市内だと「ふれあいの森」なんかも、雑木林(ぞうきばやし)があるし、楽しいと思うよ。
 
はらだ市長のしゃしん市長は、市長の前は学校の先生だったそうですが、小学生の頃から先生になりたかったのですか?
市長:小学校のときは、飛行機がすきで、パイロットにあこがれたこともあったけど、遊ぶのに夢中で、あまり考えてなかったなあ。でもいっぱい遊んだし、暴れん坊だったから、中学校の先生をしたときには、それが役に立ったね。暴れん坊の生徒の気持ちがわかるから、みんなも僕のいうことをよくきいてくれたよ。

あそびもやくにたつんですね
市長:そうだよ。小学生の時は、いっぱいいっぱい遊びなさい。特に外で、自然の中でいっぱい遊びなさい。自然の中で遊ぶのは、それだけでいっぱい勉強しているのといっしょなんだよ。家の中と違ってけがをすることもあるけど、そしたら次には何が危ないか、どうしたらけがをせんかわかるやろ。自分でなんでも体験してみたほうがいいと思うよ。

ありがとうございました。市長も、いそがしいと思いますが、からだに気をつけて僕たちの市のためにがんばってください。
市長:ありがとう。君もがんばれよ。

取材は、なぞの小学生、ピエール正助でした。


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